中島桂一 一級建築士事務所のブログ
会社の日常、現場だより、イベントのお知らせ、コラムなどを、随時アップしていきます。
2015年5月15日金曜日
現場だより
こんにちは 高野です。
高崎市 WT様邸の床工事の様子です。
LDKの床はナラの無垢材無塗装品です
貼りたてホヤホヤ床養生前の貴重な一枚をパシャ!
ナラの床板を貼っている所です
一枚一枚(^-^; 貼っていきます
他にも桧やレッドパインと言った床板も使用しています。
各部屋の用途を考えて、床材を選ぶのも設計打合せの楽しみのひとつです。
実際に触ってみると、温かさや硬かさに違いがあり木の種類ごとに個性があるのを実感できます。
2015年5月2日土曜日
老化への対応は早め早めに
先月、父が81才で他界しました。10年近くにわたる介護の経験から、「どんな対応をするか」ということ
だけではなく「いつ対応するか」つまりタイミングが意外に重要だと思いました。
医師の診断が下り、ある程度の期間にわたって介護が必要となることが予想されました。その時私が、両親の住む
家を改築して「介護に適した部屋を作ろう」と提案したところ、意外にも父に「今でさえ夜中に起き
てここがどこだか解らなくなることがあるのに、これから家をいじるのはよしてくれ」と言われま
した。
必要に迫られてからでは時すでに遅し。頭も体ももう少し若いうちに準備しておくべきでし
た。
それではせめて玄関の上がりかまちの段差を少なくしようと、踏み段を置いたところ、た
ちまち転倒してしまいました。幸い怪我はありませんでしたが、父にとっては「上がり下りのしやすさ」より
も「慣れ」の方がはるかに大きな要因だったと気付かされました。
あちこちに取り付けた手摺は有効でしたが、これも時々「ここに手摺があるよ」と言ってあげないと、気付
かない場合がありました。
一方、早めの対応が功を奏した事もありました。
介護生活が始まって間もなく、父の通院の途中で、母が運転中に事故を起こしました。幸い
二人とも軽傷の自損事故で済みましたが、一つ間違えば…。私は悩んだ末に運転をやめてもらいました。
無
理をしなければまだまだ自分で運転できた母は残念そうでしたが、1年ほどすると「むしろよかっ
た」と言ってくれました。
それはバスやタクシー等を利用するにも、それなりの適応力が必要だった
からです。「その気になればまだ自分でも運転できるくらいの能力があるうちでないと、新しい(?
)交通手段にも対応できなかっただろう」ということです。
年をとってからこれまでの習慣を変えるというのは簡単なことではありません。家の改修に限らず
、専門医の選定、公共交通機関
や介
護サービスの利用など、「老い」への対応は、変化への適応力が残
っているうちに家族で良く話し合い、早め早めに対応していくことが大切だと思いました。
中島桂一
在りし日の両親 2014年8月 群馬の森にて
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